【ソード・ワールド2.5】よりファンタジーみが濃いフレーバーアイテムを創ろう!
初めまして、記事のタイトルを考えるのが難しすぎて、DIY雑誌のジャケットに記載されてそうな文章になってしまいました。
今回は、前回お話したフレーバーアイテムの事をを踏まえた上で、戦闘や探索といった本筋の部分に関わらないオリジナルアイテムを作っちゃおうぜ!という回です。前回をまだ見ていない方は、見た方が分かり易いかもしれない。
フレーバーアイテムはとても良い風味を出してくれる事は疑いようもない、では魔法のフレーバーアイテムは...?
僕も現実でインクの切れないボールペンとか欲しい!本来無理だがSW2.5ならそれが作れる!今日から君も
目次録
何故魔法のフレーバーアイテムを作るのかという前置き
- 戦闘や探索面では役に立たない場合が多いけど、ふとしたタイミングで出すと、RPが盛り上がったり、PCの”らしさ”が出る、そんなフレーバーアイテム。
- 「ファンタジー特有の、魔法のフレーバーアイテム(インク不要の羽ペン、減らないチョークなど)があればより面白いのでは?」
- SW2.5の現状では、魔法のアイテム自体はあるものの、多いとは言えない...じゃあ作ればええやん!
という流れの元、拙文をしたためている訳です。
普通のデジタルゲームでは、様々なBGMや演出がありますが、TRPGはその性質上、GMがBGMや演出などを展開しなければなりません。その際、世界観や、その場の雰囲気、ファンタジー感...といったものを、より伝えやすく、PLであるならば、より演出しやすくなります。雰囲気大事やな!
魔法みあるフレーバーアイテムを作ると良い・面白いポイント
なんか良い
” 君達は遺跡を探索していると、かつては豪華な装飾が為されていた事を匂わせる小部屋に辿り着いた。 が中に入って調べると、何やら駒の様なものが多数置かれている盤がある。 ”
” 彼は、盤の側面に魔道機文明語で、『チェス』と書かれているのを発見した。彼は大のチェス好きだったので、魔道機文明時代にもこの遊びはあったのかと心を躍らせた。"
"...しかし、これが魔道機文明に出来ていたものであれば、何か細工があるのではないか?そう思った彼は何の気無しに白軍側の椅子へ座り、「...c2歩兵、c3へ前進」と魔道機文明語で呟く。...するとどうだろう、彼の言った通り、歩兵は前進したのだ!これを知り合いのチェス好きに見せたら驚くだろうな...と、彼はそれを戦利品として持ち帰るのであった........"
これはぱっと思いついた一例なんですけど、何か良くないですか?
このアイテムを出すだけで
「魔道機文明時代からこの遺跡があるという事を匂わせる(フレーバーだけに)」
「チェス好きのPCくん、ハイテク魔法チェスに大喜び」
「エピローグで手に入れた魔法のチェスを知り合いに自慢するPCくんの楽しげなRP」
「チェス好きの彼と知り合いが、ここから夜通しチェスに興じるのは、また別のお話...っていうそれっぽい締め方が出来るGMニッコリ」
という超楽しい展開を味わえるんですよ。
これが所謂爆アドって奴ですね!その時代にチェスあるのかよとかそういうツッコミは置いといて
PCが好きな物・よく使う物を、よりファンタジーチックに強化したものを渡してあげると、喜ばれる機会は多いかも。
"らしさ"の支柱
非現実的なアイテムを登場させる事で、よりファンタジーらしさを強める、より強い言い方をすれば、PLはPCとなってラクシアで冒険しているという事をより深い形で感じさせる事が出来る、それこそ匂う程に.....何言ってんだこいつってなりますが実際良いんですよ!信じて!
例えば、ユーシズ魔導公国のお偉いさんの部屋に、"少量の魔力を注ぎ込むとインクが在る様に書く事が出来る不思議な羽ペン"とか、"自動で整頓される本棚"なんかがあれば、「あっ俺今魔導み凄い所に居る~~~!」ってなりません?いやきっとなります!信じて!
作る際の注意点
勿論作る際には二点ほど注意点があり、それはこれが根本的にオリジナルアイテムである事です。
1つは、フレーバーアイテムなので、本筋に問題は無いと言えば無いのですが、それでもルールブックに記載されていない物を創り出してしまう行為ですので、出す時にはある程度注意、説明する必要がありますね。まあこれを嫌がる人は然程居ないとは思いますが、チェックは大事。
2つは、売られる可能性も考慮すべき、という事です。
「魔法のアイテムだから高額なんじゃね」という発想から売られてしまう事もしばしば。取引価格を0にしたり、売れないという処理にする事も出来ますが、フレーバーアイテムは世界観をより楽しむためのものに過ぎない事を念頭に置いて考えるのが良いと思います。
あくまでフレーバーに抑える、そんなポイント
※卓によっては、強力なオリジナルアーティファクトを装備品として登場させる卓もあるかと思いますが、今回のお話はフレーバーアイテムを作る、というお話なのでそこは割愛。
フレーバーアイテムを作る際に、フレーバー程度に留めておくポイントなんですが、個人的に推しているのは”ルルブに記載されている既存のフレーバーアイテムを、ちょっと魔法チックに・かつ便利なものにする”のは結構良いな~と考えています。
件のツイートにもあった、「インク不要の羽ペン」はとても良い...普段から書く事が多そうな魔法使い系技能+学者技能持ちのPCに渡したいよね!
僕は「何度煎じても味が落ちない美味しい紅茶の茶葉」とかほしい。七千番煎じぐらいしたい。「味の尽きないガム」とかもあったら良さそう...って思ったけどこれホラー小説の題材であった気が...。
具体例:魔法の羽ペン
しっかりしたデータ作る必要は基本的に無いとは思うのですが、凝り性なGMの為に、公式チックなデータの具体例を用意しました。
しっかりしたデータを用意すれば、創る側も、獲得した側もテンションが上がるでしょう!
まとめ
如何でしたでしょうか。
ソードワールドシリーズは、戦闘・探索のシステムに重きを置いている以上、こういう点には目が向きづらいというのは確かですが、こういったフレーバーアイテムで色々RPしたり妄想したりするのも、また一つの楽しみ方なんじゃないかな、と思う次第です。
未知のアイテムへのワクワク感はいつになっても良いもんな...さあこの記事を見た君も、いますぐDIYだ!
それでは。