【ソード・ワールド2.5】アルケミストについて短評を ～ルルブⅢ
初めまして、今回はその他系技能に属する、アルケミストを、ルールブックⅢの範囲で紹介したいと思います。
※あくまで一例なので、参考程度にして頂けると嬉しいです。
アルケミストの概要
アルケミストは、その他系B技能に属する技能で、賦術と呼ばれる、マテリアルカードを消費する事で行使出来る術を使う技能です。
賦術は、主に味方陣営へのバフ、敵陣営へのデバフといった基礎的な物から、簡易武器の生成、先制判定・魔物知識判定の際にボーナス修正を与える賦術などがあり、更に戦闘準備フェイズで使用できる賦術が多い点も相まって、かなりの汎用性と強さを誇っています。
そして賦術はエンハンサーの練技と同様に、補助動作でも行使する事が可能です。(一定の制限はあります、詳しくはルルブⅢ p115~を読んでね！)
これがあるお陰か、技能レベル1のみ取得して、≪かばう≫を使用するタンク型ファイターで【バークメイル】を習得し、自分がパーティー内で担う役割をより強固にするも良し、ソーサラーなどの火力役でも、【ヒールスプレー】を習得し、補助動作で回復も行えるようにする、というのも良きですし、レベル5以上の強力な賦術を取得しに行くなど、色んな選択肢が在る技能ですね。
地味に探索面に於いても、見識／文献／薬品学判定が行えます。お得。
ただ賦術は魔法では無い為、≪ターゲッティング≫は適用されますが、≪魔法拡大／○○≫は適用できないという点は注意ですね。
強力・有用な賦術達
ここでは、アルケミストを使う中で強力・有用な賦術を紹介します。
乱用はお財布に優しくないから程々にね！
Lv1 - 【インスタントウェポン】
「先に剣を用意している俺が...一歩先を行く！」
"魔法エンチャントが付与された任意種別の近接武器を生成する"という非常にシンプルな物ですが、ビルドの軸に据えるには持って来いの、非常に強力な賦術。
マテリアルカードが一枚で済む、魔法エンチャントが付与されているので、〇通常攻撃無効を持つ相手への攻撃も通る、SSに至っては威力50の武器を必筋1で持てるなど、錬金術師やべえな...となる内容。
何よりこの賦術は「フェンサーの筋力問題」と「フェンサーの威力不足を補う為に習熟を取得したいけど枠重すぎる問題」を同時に解決してくれる賦術でもあるのがもう最高、エルフフェンサーをageるなら今がチャンスですよ皆さん！
注意点としては、先述しましたが、そもそも賦術は魔法では無い為、≪魔法拡大／〇〇≫系を適用できないという点です。そう！インスタントウェポンで武器を2本生成して両手効き変幻自在しようとした画面の前のお前！お前だよ！僕もやけど！やっぱつれぇわ...
Lv1 - 【ヴォーパルウェポン】
説明不要の火力底上げ賦術、アルケミストのLv1帯はこういうバフが多いですね。
何気に18Rも持続するので凄くコスパが良いです。
Lv1 - 【クリティカルレイ】
かなりコスパの良い必殺攻撃。
「ヴォーパルウェポンの堅実な底上げなんざ要らねえ！俺は回転させるんだ！」という方に是非。
Lv1 - 【バークメイル】
18ラウンド持続するコスパの良さと、タンクの「多くの攻撃を一身に受ける」という点で、防護点は1点上昇するだけでもかなり違ってくるんですが、バークメイルさんはそこを容易く+4とかしちゃう凄い奴です、ぱないの！
タンク系ビルドであれば、何か事情が無ければマストで取得してもいいのでは？と思う賦術です。
Lv1 - 【パラライズミスト】
お ま た せ
2.0時代の問題児と呼ばれていた【パラライズミスト】ですが、2.5ではBランクのマテリアルカードでは使用できなくなる、という弱体化を受けました。
あまり使う人を見かけなくなったパラミスくんですが、個人的にはまだ取得する価値はあるんじゃないかな？と思っています。
というのも、バークメイル、パラライズミスト、ヒールスプレーの、僕が低レベル支援賦術三英傑と呼んでいるこの3種類の賦術が、全てマテリアルカード緑で使用できる事と、『戦闘準備でバークメイル→初ターンにパラライズミスト→負傷した際にヒールスプレー』と、無駄なく動けるのが個人的に強めだなぁと感じているから...なんかよくないですか？この無駄のないムーヴ...。
確かに以前の様に一家に一台的な汎用性は薄くなりましたが、手数が多かったり、命中が低めな前衛が居る際など、まだ採用の余地はあるんじゃないかな...！と思ってます。
Lv1 - 【ミラージュデイズ】
何気に戦闘準備で撃てるの悪質ですね...。
"刺さる相手には刺さる"枠ではありますが、挑発フェンサーのお供にアリ。
Lv1 - 【ヒールスプレー】
低レベル支援賦術三英傑の裏参謀枠でお馴染み、【ヒールスプレー】です。
2.5になり変更を受けた賦術の一つで、かなり使い易くなりました。
中でも特に破格なのがA~Sランクでの運用で、”ちょっと被弾してしまった後衛”程度ならすぐに回復出来ちゃいます、必死に後衛に攻撃を当てて喜んだGMの顔は歪む事でしょう。
マテリアルカードを2枚使ってしまうのがネックではありますが、それに見合う強力な賦術といえます。
Lv5 - 【イニシアティブブースト】
先制判定にボーナス修正を得るという、ソードワールドを少しやった事があるなら強さを確信出来る賦術、あると安心感があります。
Lv5 - 【エンサイクロペディア】
魔物知識判定にボーナス修正を得る事が出来る賦術。強ぉい！
イニシアティブブーストとエンサイクロペディアの2種類を会得する為に、アルケミストをLv5まで上げる価値はあると思います。
Lv5 - 【リーンフォース】
魔法火力底上げ枠。
エンサイクロペディアなどを取得して経験点に余裕があったり、魔法火力をとにかく上げたい方にお勧め。
Lv10 - 【フレイムフィールド】
刺さる奴には刺さる枠。
まとめ
- 賦術とかいう汎用性の塊、ガメルは結構使うけどね！それがアルケミスト。
- 自身の役割を増強したり、他の役割を齧って器用になったり出来る。
- 低レベルに強めの賦術が固まっているのも良き。
- インスタントウェポンすき
こうして見るとやっぱりLv1から取得出来る賦術が破格ですね...。
補助動作で使えるというのはソドワ的にかなり強力なテキストなので、是非試してみは如何でしょうか、強さは...心地いいから..........。
それでは。
