【ソード・ワールド2.5】ショートストーリーズについて話したい
初めまして。優しき水って単語が好き過ぎて、コンビニやスーパーで飲料水を見るだけで笑う身体になってしまいました。もう俺...大好きな六甲山の水を直視できないよ...。
今回は先月発売された、SW2.5 ショートストーリーズ ~呪いと祝福の大地~についてお話ししようかなと思います。
ファンタジーの生臭さという矛盾した感覚が味わえる、必見の一冊です。
”ソードワールド2.5 ショートストーリーズ~呪いと祝福の大地~” って?
ああ!「10の視点で描かれる、アルフレイム大陸の日常」という主題の、短編小説集です。
ここで言う"10の視点"というのは、旅立ち、引退していく冒険者、ギルドの受付嬢、死体回収や、鉄道員、といった、アルフレイム大陸で生きる者達(人だけではない)の事を指しています。
公式リプレイ本とは違い、アルフレイム大陸の日常に主観を置いているのがミソですね。短編集という事もあって色んな場所でサクッと読めます。
現在、3節試し読みが出来るので、是非読んでみては如何でしょうか。そして面白いと思ったそこの貴方、試し読みで満足せずに書店に全力移動だ!
感想
個人的には今回のsw2.5ショートストーリーズ、もし今からファンタジーの世界観に惹かれてソードワールド2.5を始める方がいるなら、ルルブⅠと同時に買ってほしい、なんなら全ラクシア民買ってほしい位におすすめ出来る一冊だな...と思いました。
読破した皆さん、読んでて感じませんでした?アルフレイム大陸の匂い。僕は感じましたよアルフレイム大陸の匂い。僕は今も部屋にコカトリスの丸焼きの匂いしますからね。
元ネタを重視しているTRPG以外は大体そうなんですが、ラクシアの世界観ってGMの発想に依る所が多いんですよね、基礎となる設定(国や風土、人物など)はあるんですけど、それをどう展開させるかはGM/PC間で紡がれるシナリオ次第、といった風に。
事実それは想像の余白を生み出してくれているので、正しい形だとは思うのですが、「でも...ある程度公式から世界観の補強欲しいな...」という気持ちは、既プレイヤーの皆様は大いにあると思うんですよ。....あるよな!
ある程度補強された世界観の骨子があれば、シナリオやPCを作る際や、ロールプレイする際に、よりラクシアの世界にデティールを寄せる事が出来て、より一層ラクシア生活を謳歌出来る事と思います。たまに爆発するけど。
そういう意味では、公式リプレイという形で公式側の解釈をある程度は書いてくれているんですけど、あくまでそれは世界観重点、という訳では無い...。
そういった事を解決してくれたのが今回のSW2.5ショートストーリーズ。ファンタジーの生臭さという言葉が個人的にしっくり来る一冊で、これを求めてた度数が高すぎて「コレーッ!」って言っちゃいましたからね。
そう、この本全体的に強気なんですよ...馬鹿野郎俺は俺のアルフレイム大陸を書くぞお前という気迫が、ひしひしと感じ取れるんですよ。もうガッツリめに酸いも甘いも書いてくれてるんですよね。愛憎って言うんですけど...。
あと、節末に挟まれるこぼれ話が魅力的すぎるんですよ、節毎の補足や、世界観のお話など色んな事が書いてくれてます。個人的に"新米冒険者の旅立ち"のこぼれ話はめっちゃワクワクしました。ビルドの展望考えてる時が楽しいねんな。もっとドバドバこぼしてくれないかな...。
ここまで"世界観の補強をしてくれるのが良い"という話でしたが、短編集としても面白い話ばかりなんですよ。そしてそこの舞台がアルフレイム大陸である事...つまり「あっこの世界で僕の優しき水くんは生活してるんだな...」とか想像するのも楽しいんですよね...。この本ほんといいな...
まとめ
- 10の視点で描かれる、アルフレイム大陸の日常を記した短編集。それがSW2.5ショートストーリーズ
- 個人的にはSW2.5 ルルブⅠと同時に買ってほしい位におすすめ
ジャケットでペンを咥えてるエリスちゃんだけでも買う価値があると思います。エリスちゃんと冒険したいな~僕もな~。
ルルブⅢが今冬発売という事で、アルケミストやライダーは戻ってくるのでしょうか...。個人的には多部位騎獣に乗ったファイターは今作強そう...とかビルドの想像をしながら期待してます。楽しみ。
それでは!
ソード・ワールド2.5ショートストーリーズ 呪いと祝福の大地 (ドラゴンブック)
- 作者: 北沢慶/グループSNE,ネコメガネ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/10/20
- メディア: 文庫
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