【ソード・ワールド2.5】フェンサー(軽戦士)について短評を ~ルルブⅠ
初めまして、僕は世界樹では頭巾ソド子が一番好きです。
今回はファイターに続いて、ルルブⅠのフェンサー(軽戦士)の短評です。
特筆すべきは、SW2.0→SW2.5で、大規模な強化を受けた事。何が変わったかなどを見ていきたいですね。
ここに書いてあるのはあくまで一例です、これ以外を否定するものでも無ければ
あくまで一個人の考え、感想程度のものです。堪忍やで!
フェンサーの概要
フェンサーは、戦士系B技能に属する技能です。
蝶のように舞い、蜂の様に刺す、そんな軽戦士。
この技能の長所の一つに、B技能なので取得に必要な経験値が少ない、という点があります。
この経験点の差を活かし、フェンサーのレベルを上げて更に尖らせるも良し、パーティーに不足している技能を上げるのも良し。
こういった分岐から産まれるビルドの幅の広さは、全技能中でも随一と言っても過言ではありません。
個人的な意見としては、フェンサーは筋力/敏捷/器用辺りを成長で伸ばす機会が多いので、サブ技能としてはスカウトを習得する事が多くなるかな、と思います。
フェンサーのメリット、C値-1の話。
そしてフェンサーといえば、常時C値-1!これです。最強。OP。
この常時C値-1は、SW2.0時代に多くのソドワ民を狂わせてしまった罪深いテキストです。
あまりの罪深さに、遂にはソドワのwikiとは別にフェンサーだけで一つのwikiが出来てしまう程でした。フェンサー道場さん...
このゲーム、クリティカルを出し続ければ無限にダメージが出るので、ある意味最強の固有能力ではあるんですよね、C値-1。
ダイス運に自信のある方は、ダイスをぶん回す快感の虜となる事でしょう!
フェンサーのデメリット、装備筋力半分の制限の話。
ここまでで終わればメリット尽くしの技能なのですが、そうはラクシアとSNEが許してくれない。
この技能、制約として、装備する武器・防具は筋力の半分(端数切り上げ)の物しか装備できないという制約が設けられています。
後述もしますが、この制限もあって、火力・防御の面ではファイターやグラップラーにやや劣る、というのが、フェンサーの現状です、が、それを加味しても強力なのが今作のフェンサー。
SW2.0からのフェンサーに関連する変更・強化点
大きく三つあります。
- ≪頑強≫が取れるようになった(デカい)
- ≪変幻自在≫の登場
- ≪〇〇攻撃≫系の弱体化
順を追って見て行きましょう。
≪頑強≫が取れるようになった
頑強が取得可能になりましたあああああああああ
うおおおおおおおおおおおおお
画像は≪頑強≫を得たフェンサーくん
先程、フェンサーは蝶の様に舞い、蜂の様に刺す技能だ、と言いましたが、その通りです、語弊は全くありません。相手がちゃんと物理攻撃してくれるなら。
この世界は魔法とブレスは基本当たりますし、エネミーのレベルが高くなれば、撃たれる回数も多くなってきます。
フェンサーは通常の攻撃であれば、先述したB技能を活かしたレベル差を活かしたりすれば、回避出来る事には出来るのですが、生命(精神)抵抗が求められる系統の攻撃はどうしようもありません。
抵抗に成功しても、抵抗:半減であったりすると、半分のダメージは勿論飛んできます。このダメージが割とシャレにならない。
フェンサーが蚊で、人間に手のひらで仕留められようとしても避けられるけど、殺虫剤撒かれたらどうしようもない、と言えば分かり易いでしょうか。
ですがこの≪頑強≫が取得可能になった事により、殺虫剤にも多少の抵抗を得る事が出来たのです!偉いぞフェンサー!!!!!
回りくどい言い方をしましたが、HPはあるに越した事は無いという話です。
後述する挑発回避フェンサーなどのビルドの安定感が非常に増しましたし、これは大きなバフと言えるでしょう!
新特技≪変幻自在≫の登場
2.0で言う所の≪バトルマスター≫のフェンサー・グラップラーverが登場しました。
向こうが自動習得であるのに対し、こちらは選択習得に分類されている点で、差別化がなされています。
Lv6が上限である現状は、この特技を最大限に活かすのは難しそう、というのが個人的な所感ではあります。
≪全力攻撃≫+≪必殺攻撃≫で一撃必殺、なんていうのは結構面白そう。槍辺り持ったら強そう。それでこう、因果逆転の一刺~とか面白そう。
宣言特技を二回打てるというのが強力である事は前作のファイターが証明してくれている通りですし、使う機会は来るんじゃないかな、と思います。
≪マルチアクション≫+≪魔力撃≫とか素敵やん?
≪〇〇攻撃≫系の弱体化
これはファイターの短評でも触れましたが、戦士系技能全体の弱体化ですね。
フェンサーで言うと、≪全力攻撃≫≪必殺攻撃≫辺りがモロに影響を受けています。
この辺も加味しつつビルドしていくのが今後の課題になりそうです。
他の技能との比較
ここで比較に挙げるべきは、ファイターとグラップラー、前衛で戦う技能達です。
先ず、他二種よりフェンサーが優れている点は、先述の通り、B技能である事によって、レベル差優位が取りやすい事、常時C値-1という唯一性のある能力がある事ですね。
対して優れていない点は、装備制限の弊害で、平均ダメージで見れば、期待値がC値-1を加味しても、低くなってしまう事、防護点も他二つと比べても低くなってしまうという点にあります。
ざっと並べると、優れていない点が目立ちますが、B技能によるレベル差の優位というのは、火力以外の範囲での影響、特に命中や回避などで効いてきます。固定値って大事。
ビルドの幅が広いというのも見過ごせない点。
火力を盛りに行くも良し、後述する挑発回避型の様な、癖の強いビルドも作れちゃう。素晴らしきかなフェンサー...。
代表的なビルド
「その賽に全てを賭けろ!」必殺攻撃フェンサー
フェンサーの最たる能力、C値-1を更に尖らせるためのビルド、別名射幸心フェンサー。
≪必殺攻撃≫とC値-1で、クリティカルに必要な出目を2下げた状態で攻撃し、クリティカルする事をお祈りするビルド。
SW2.0経験者にありがち(僕もやらかした)ですが、≪必殺攻撃≫の裁定が、C値を-1するでは無く、2dの出目が3~11の場合、出目に+1するという裁定になっているので注意。
ですがこれも、≪〇〇攻撃≫系弱体化の煽りを受けたビルドの一つで、一度≪必殺攻撃≫の効果が適用されると、以降の攻撃にはかからない事に注意。
安定感は一切無いが、回った時の爆発力はお墨付き。
おすすめサブ技能はスカウト。
「回 避 盾」挑発回避フェンサー
フェンサーが最も他戦士系技能と差別化を図る事の出来るビルドと言っても過言では無いでしょう。このビルドがルルブⅠのみで成立するとは良い時代になったものだ...
≪挑発攻撃≫で相手の攻撃を自分に向けさせ、それを≪回避行動≫や≪敏捷の指輪・腕輪≫、バックラー、アラミドコート等で盛った回避力で回避するビルドです。
このビルドの強力な所は、"このビルドが敵に刺さる事が勝利に直結する"、"その割に汎用性が案外高い"点にあります。
≪挑発攻撃≫が当たるかどうか、とダイスの女神にお祈りしなければいけない点はあります。
が、極端な話、相手が1部位の敵で魔法を持たず、≪挑発攻撃≫の効果が適用出来るなら、挑発攻撃を当てて避け続ければ完封出来るのです!すげぇや!
それ以外にも、回復手段を有しているエネミーに≪挑発攻撃≫を当てれば、回復を阻止出来ますし、刺さる時はとことん刺さる、そんなビルドです。
ここに≪かいくぐり≫などを合わせて、クリティカルを狙っていくのも良いかもしれません。
おすすめサブ技能はスカウト。敏捷を盛るのじゃー!
「経験点が余れば何でも出来る、器用貧乏にもなる」魔法剣士
魔法使い系技能+フェンサーの組み合わせです。
≪マルチアクション≫で小回りを利かせるも良し、≪魔力撃≫で火力を盛りに行くのも良し、なのですが、スカウト役を担っている場合など、経験点の重さがやはりネックになってきます。
その辺りは塩梅を考えて行きたい所です、"心"値が高い種族を選択していれば、このビルドは運用しやすい事でしょう。
ただ"心"値が高い種族って大体筋力が無かったりげふんげふん
おすすめサブ技能はセージ・スカウト。
+ソーサラー
【ブラント・ウェポン】や【バイタリティ】辺りのバフ・デバフはあるものの
サブに据えるのは若干苦しいかも?
でも純粋な魔術+流麗な剣技ってこう...そそるものがある...ない...?
+コンジャラー
Lv2までに取れる魔法がとても便利。
低レベルAoE【スパーク】、あると助かる【アースヒール】に
序盤から終盤まで強い、支援魔法【カウンターマジック】。
誰だよこれデバフって言いだしたの【ファナティシズム】。
低レベルだけかじっちゃう、という点においてこの技能はとても万能。
≪魔法拡大/数≫を取りたくなってしまうレベルに便利だが、メインの支援は大人しくパーティーのメイン魔法使い系技能に任せるのが吉、あくまでサブロールである事を忘れずに行きたい。
+プリースト
いわゆる神官剣士というビルド。
火力を出そうとすると、神官戦士の下位互換になり易く、工夫の必要な組み合わせと言える。
+マギテック
SW2.0では、オプション付き【クリエイト・ウェポン】を使った
フェンサーのビルドが、フェンサーの弱点である火力を補えるという点で強力だった。
現在はオプションシステムがまだ無い上、マギテックの魔法の大半が≪ガン≫関連である為、難しいかも。
「探偵ナイトスクープのブーメランパンツ凍らせる回好き」投擲フェンサー
ルールブックⅠでは、まだ力を出し切れていない投擲フェンサーだが
SW2.0で一部の熱狂的な変態プレイヤーに好まれていたので、紹介する。
SW2.0でのこのビルドは、武器を投擲するだけで無く、絡みや、レンジャーを習得してポーションを他人に投げたり、アルケミやウォーリーダーを混ぜつつ、相手にGMの処理をクッソ重くさせるタイプのデバフ、味方にバフや回復を掛け、戦場を荒らす、そんなビルドだった。
が、SW2.5ではレンジャー技能でもポーションが他人に使えないという仕様変更が入っていたり、パラミスも割とどうなってるか分からないので、SW2.5ではどういう扱いをされるのかは未だ未知数。
まとめ
- 常時C値-1が大きな武器であるが、装備出来る武器に限りがある。
- SW2.5になり相当な強化を受け、ビルドの幅が凄く広がった
- 特に≪頑強≫による耐久面の増強が大きい
- 火力では他の戦士系技能に見劣りする場面が多いが、それ以外の貢献では無二の活躍を見せる事が出来る、特異な技能。それがフェンサー
- まあでも火力を出せない事もない。賽を回すのじゃ...
如何でしたでしょうか。
SW2.5のフェンサーはビルド幅が非常に広く、面白い技能です。
幅広いが故に変なビルドを組んでしまって、一歩間違えれば戦闘中に地蔵になってしまう悲しみもある、そんなフェンサーくんですが、しっかりしたビルドを組めれば、パーティーの無二の歯車として、活躍してくれる事でしょう!
色んな可能性を秘めている技能ですし、何よりフェンサーっていう響きがクッソかっこいい。推しです。
それでは!